システム

システム

ユーザーの簡易切り替え
ファストユーザースイッチングとも言う。
これまでのWindowsはログオンしているユーザーを変える場合、必ずファイルを保存させてログオフする必要があったが、この機能によりログオフすることなく、ユーザーを切り替えられるようになった。
この時、切り替える前のユーザーによって実行を開始したプロセスはバックグラウンドで動作したままの状態となる。
これはサーバOSで培われたターミナルサービスの技術を利用したものである。
ただし、Windowsドメイン(NTドメイン、Active Directory)に参加しているコンピュータはこの機能を使用することができない。

マルチプロセッサ
ハイパースレッディング・テクノロジーやマルチコアに対応した。
従前のバージョンではCPUコンテキストひとつにつき物理プロセッサが1個存在する対称型マルチプロセッシングのみの対応だったため、エディションにおけるCPU個数の制限を受けた。

プロダクトアクティベーション
試験的にOffice 2000の一部で導入されたプロダクトアクティベーションがWindows XPで全面的に導入された。
コンピュータがインターネットへ接続されていれば、認証処理は数秒で完了する。
インターネットに接続されていない環境の場合には24時間受け付けているマイクロソフトの認証窓口へ電話(フリーダイヤル)し、認証プログラムが提示する50桁の数字(インストールID)を伝えた上で認証窓口から伝えられる42桁のインストールキーの発行を受け、入力する。
ハードウェアの構成の変更がある一定量を超えた場合、再び認証が必要となる。
半年以内の再認証はインターネットでの自動認証は受け付けられず、電話にて口頭で行う必要がある。
このためメモリや記録ドライブ、周辺機器などの構成の改造や変更が多い自作パソコンなどを扱ういわゆるパワーユーザーには不評である。

システムの復元機能
システムの環境をある時点の状態へ戻す事が可能となった。
ただしpagefile.sysをバックアップしてしまうというバグがあり、ページファイルの初期サイズを変更するとそれ以前のバックアップがなくなってしまう事がある。
またシステムファイルやレジストリは任意の時点に戻す事ができるが、インストールされたファイルが消滅する訳ではなく、これらのファイルは適宜ユーザーが手作業で削除しなければならない。
DirectX 8.1
DirectX 9.0c (SP2 / SP3)
Microsoft IME 2002
Windows Media Player 8
Windows Media Player 9 (SP2 / SP3)
Windows Media Player 10 (Media Center Edition)
Windows ムービーメーカー 1.1
Windows ムービーメーカー 2.1 (SP2 / SP3 / Media Center Edition)

インタフェース

インタフェース

新たなユーザーインターフェイスの採用 大きな特徴は、GUIのデザインを変更することのできるスキンの概念を取り入れたことである。
XP以降では、ボタンやウィンドウ・その他GUIの外観をまとめてビジュアルスタイルと称する。
XPでは標準として「Luna」が採用された。
Lunaの他にMicrosoftやその他のサードパーティーがリリースしているビジュアルスタイルが多数存在するが、標準ではMicrosoft公式のものにしか変更できない。
またデスクトップのアイコンの利用をスタートボタンへ集約、コントロールパネルなどといった設定項目もウィザードを取り入れ、初心者でも直感的に操作できるインターフェースとなっている。
なお、処理能力が低い環境での使用や、Windows 2000や98以前のWindows環境の操作性を変えたくない場合、画面のプロパティの設定で「クラシックスタイル」を設定することで、「Luna」を使わない以前のスタイルに戻すこともある程度可能。
CD-R/RWの書き込み これまでのWindowsでは別途ライティングソフトウェア(書き込みソフト)が必要だったが、Windows XPではロキシオのライティングエンジンが搭載されており、CD-RとCD-RWの書き込み機能に標準で対応した。
フォルダにファイルを移す感覚で記録したいファイルを選択できるので利便性があり、直感的な操作が可能。
Windows Media Playerで音楽CDの記録もできるので、大半の環境では書き込みソフトの必要性はなくなった。
ただし、ISOイメージファイルからのCD作成はできない、DAO (Disk at Once) での書き込みができない、パケットライト方式の書き込みができないなど何点か制約がある。
ClearType アンチエイリアシングを発展させたClearTypeにより液晶ディスプレイ環境で、より鮮明な文字表示が可能となっている。
ただし、漢字やかなといった日本語フォントで多用されるMS明朝やMSゴシックには対応していないため、日本語フォントにClearTypeを適用するには、マイクロソフトからXP用の「メイリオ」フォントをダウンロードしてインストールする必要がある。

ネットワーク

リモートデスクトップ
相手のPCをネットワークを介して操作できるリモートコントロール機能である。
例えば会社にあるPCから自宅のPCにあるファイルを取り出したり、編集したりすることができる。
ただし、操作される側(ホスト側)のPCはProfessionalまたはTablet PC Editionである必要がある。
操作する側(ゲスト側)は全Windows XPとWindows XPのCD-ROMに収録されているクライアントソフトウェアがサポートするWindowsがなることができる。
また、Windows CE用とMac OS X用のクライアントソフトウェアも配布されている(接続と招待の許可設定が必要)。
RDPを利用しているのでUNIX系OSでも接続が可能となっており、大半のコンピュータがクライアントとなることが可能。
Windows NT Server 4.0 Terminal Server EditionやWindows 2000 Serverに搭載されたターミナルサービスと互換性がある。
ローカルユーザがログオン中の場合には強制的にログオフされる。

リモートアシスタンス
操作されるPCから操作するPCへWindows Messengerや電子メールで遠隔操作の通知を出し、許可が下りれば遠隔操作できる機能。
PCに詳しくない人が遠隔地にいるPCに詳しい知人からサポートを受ける用途に用意されている。
この機能の利用には、双方がWindows XP以降を利用している必要がある。
Internet Explorer 6
Outlook Express 6
MSN Explorer 6.1
Windows Messenger 4.0
Internet Information Services 5.1

ネットワーク

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